こんにちは、猫大好き視能訓練士の村上です。
今回もまた猫と人間の瞳の関係を交えてお話ししたいと思います。
今回は我々が茶目と呼んでいる虹彩の色素のお話。


ではこの写真、同じ猫の子猫時代と現在なのですが虹彩の色が全く異なりますね
生まれて間もない子猫の場合、虹彩に色素が沈着していないことが多く、青目に見えることがあります。これを特にキトゥン・ブルー(Kitten Blue、「子猫の青」の意)といい、生後23日齢くらいから虹彩に色素がつき始め、徐々に本来の眼の色になっていきます。人間の子供も生後6ヶ月ほどで色が定まるとされています。
人間と猫の虹彩色は以下の通り。
・ブラウン(濃褐色)
この色の瞳を持つ人は最も多く日本人も、ほとんどがブラウンの瞳。
(猫にブラウンの個体はおらず、カッパー(銅色)が一番濃い色)
・ヘーゼル(淡褐色)
・アンバー(琥珀色)
・グリーン(緑色)
・グレー(灰色)(猫の虹彩にグレーはない)
・ブルー(青色)
猫も人間も虹彩の色はこんなに多種多様なのですね。
では話を変えて、人間の虹彩と光の感じ方について。
日本人はあまりサングラスをかけないのに対し、欧米人の方はサングラスを着用します。メラニン色素が薄いので眩しさを強く感じているからです。外出時のサングラスは必需品となるんですね。
室内においても同様で、外国人旅行者は日本の蛍光灯の光を眩しいと感じることが多く、オフィスや家庭での照明の明るさも同様で、虹彩の色素が薄い人達はオレンジの柔らかい光を好むそうです。我々日本人でも明るい茶か暗めの虹彩の色まで個性があると思います。
皆さんの虹彩はどんな色味ですか?また家族に動物がいる方はどんな色が、改めて観察してみると面白いかもしれません。